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独立行政法人国立病院機構 函館病院

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2024年3月より手術支援ロボットda Vinci(ダヴィンチ)によるロボット支援下手術を開始しました!

 当院では、2024年3月より手術支援ロボット「da Vinci(ダビンチ)Xi」を導入し、消化器外科における直腸がんのロボット支援下手術を開始しております。
 最新の医療技術を、安全かつ確実に提供できることを目指して、スタッフがチームを組み、一丸となってロボット支援下手術を実施しております。
 現在、消化器外科における結腸がん、食道がん、呼吸器外科における肺がんも開始する準備を進めています。

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手術支援ロボット da Vinci(ダヴィンチ)とは

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 ダヴィンチは米国インテュイティブサージカル社が開発した手術用ロボットです。当院で導入したダヴィンチXiは第4世代にあたる最新鋭機です。

 ダヴィンチは3つの機械から成り立っており、医師はロボットのアームについている鉗子やカメラを遠隔操作して手術を行います。また、患者さんの脇に助手の医師と看護師がついて補助を行い手術が進められます。

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ダヴィンチによるロボット支援手術のメリット・デメリット

メリット

[1]体の負担が少ない
 手術支援ロボットによる手術は、腹腔鏡下手術と比較し、器具に「関節」を有するため手術操作の自由度が高く、より高度な操作が可能です。また、腹腔鏡下手術と同様に小さな傷口のため術後の痛みが少ないこと、出血量が抑えられること、術後の合併症リスクが低いこと、それによって早期の社会復帰が期待できます。
[2]精密・正確な操作で安全性が高い
 医師は高精細な3Dハイビジョンカメラの拡大画像を見ながら、手ぶれ補正などの機能を活用して精密な手術が行えます。ロボットアームによる遠隔操作を通じて、人間の手では難しい角度からも手術が可能となります。

デメリット

[1]触覚がない
 鉗子類には触覚がないため、術者には慣れが必要です。執刀する医師はダヴィンチの製造元であるIntuitive Surgical社の定めるトレーニングを終了し、認定資格を取得した医師が行います。
[2]併存疾患によっては手術ができない場合があります。
 詳細は担当医師にご確認ください。
 手術箇所によっては20°~30°頭を下げた姿勢で行うため、脳動脈瘤や緑内障の患者さんの一部はロボット支援手術を受けることができません。
 以前に腹部手術を受けたことのある患者さんもロボット手術を受けることができないことがあります。詳細は担当医師にご相談ください。

ダヴィンチによるロボット支援手術の費用負担

 それぞれの疾患によって手術費用は異なりますが、健康保険が適用され、高額療養費制度も適用されますので、実際の負担額は従来の手術と変わりません。入院・手術に関わる費用は年齢や年収、健康保険制度によって異なりますのでお問い合わせください。

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