麻酔科のご案内
特色
手術室は5室で、麻酔科常勤医師以外に、外部からの応援医師、外科医師の協力も得て、手術中の全身麻酔(必要に応じて硬膜外麻酔や神経ブロックを併用)と、脊髄クモ膜下麻酔の麻酔管理を行っています。腹腔鏡や胸腔鏡を用いた低侵襲性の手術に加えて、2024年3月からロボット手術の麻酔も始めています。安全性を第一に考え、各診療科、13名の手術室看護師、7名の臨床工学士、各部門と協力しながら、手術中のみならず手術後も楽に過ごしていただける全身管理を心がけています。
主な取扱疾患
消化器外科、呼吸器外科、乳腺外科手術、歯科口腔外科、心臓血管外科、泌尿器科、形成外科の手術の麻酔を行っています。85歳以上の方や脳梗塞等多くの疾患を抱えた患者さんの麻酔依頼も近年増加しています。2023年より口腔ケアが難しい重症心身症病棟の患者さんに対し、歯科口腔外科の全身麻酔も行っています。。
診療実績
2021年の麻酔科管理症例は618件でした。麻酔科管理症例の内訳は、外科(消化器、呼吸器、乳腺)479件、心臓血管外科24件、泌尿器科51件、歯科口腔外科54件 形成外科6件、消化器内科4件でした。全身麻酔(硬膜外麻酔、神経ブロック併用を含む)は573件、脊髄クモ膜下麻酔43件、脊髄クモ膜下硬膜外併用麻酔2件でした。
2022年の麻酔科管理症例は712件でした。麻酔科管理症例の内訳は、外科(消化器、呼吸器、乳腺)549件、心臓血管外科30件、泌尿器科54件、歯科口腔外科71件 形成外科3件、消化器内科5件でした。全身麻酔(硬膜外麻酔、神経ブロック併用を含む)は668件、脊髄クモ膜下麻酔42件、その他2件でした。
安全に麻酔を受けるために必要なこと
1. 禁煙
予定手術から1か月前、最低2週間前からの禁煙をお願いします。禁煙すると、手術中のみならず手術後も痰の量が減り、楽に呼吸ができるようになります。
2. 口腔ケア
予定手術が決まりましたら、毎日丁寧に歯磨きしてください。口腔ケアは手術中のみならず、手術後の肺炎などの感染予防になり、安全に手術を終えるために非常に重要です。当院では術前に口腔内のチェックを行い、ぐらぐらしている歯がある場合は可能な限りマウスピースで保護を行っています。
3. 予防接種
手術前に予防接種を受ける予定の方は、必ず主治医にご相談ください。予防接種の種類によっては、接種後に2週間から4週間、手術までの期間をあけていただく場合があります。
4. 手術する部分以外の病気のチェック
高齢化社会を迎え、手術の原因である病気以外に、心臓や肺の病気、脳梗塞、糖尿病など、合併症をお持ちの方が増加しています。安全に麻酔を行うため、合併症の評価に必要な検査をしていただき、その結果によっては、主治医と相談の上、合併症の治療を優先していただくことがあります。
医師のご紹介
役職 | 麻酔科部長 |
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氏名 | 石川 麻子(いしかわ あさこ) 岡山大学卒(平成元年) |
専門分野等 | 日本麻酔科学会指導医 日本専門医機構認定麻酔科専門医 麻酔科標榜医 日本老年麻酔学会指導医 医学博士 日本医師会認定産業医 |
役職 | 麻酔科医師 |
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氏名 | 登 有紀(のぼる ゆうき) 旭川医科大学卒 |
専門分野等 | 日本麻酔科学会認定医 麻酔科標榜医 JATECインストラクター |
役職 | 麻酔科応援医師 |
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氏名 | 井上 卓也(いのうえ たくや) 宮崎医科大学卒 |
専門分野等 | 日本麻酔科学会指導医 麻酔科標榜医 |